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【C言語入門編】C言語でできることは?他の言語と比べての特徴は?解説します!

最終更新日 : 2023.02.13


C言語はハードウェアの制御やアプリケーション開発まで出来る汎用性が高い言語です。
様々なプログラミング言語のベースになっている為、一度習得をしてしまえば他のプログラミング言語を習得し易くなるとも言われています。

今回はC言語入門編と題してC言語でできることや、特徴について解説をしたいと思います。

C言語でできること

先ずはC言語でできることを紹介したいと思います。
私達が普段生活をしていく中でプログラミングによって動いている製品やサービスは多々ありますが、C言語で開発されているものに絞って紹介させて頂きます。

身の回りにあるC言語

身の回りにあるC言語として代表的な4つを紹介します。
どれも私達の生活の中にある物やサービスに多く使われています。

OS(オペレーティングシステム)

C言語はハードウェアの制御が可能である為、ハードウェアの管理を必要とするOS(オペレーションシステム)の開発に使われています。

例えばmacOSのベースであるUNIXやLinuxの開発に使われていたり、組込み系のOSにも使用されています。

IoT/AI

最近需要が急上昇中のIoTやAIにもC言語は使用されています。

AIというとpythonが有名ですが、組込み系に使用されるAIの場合、ハードウェア的にリソースが少ない端末に実装する必要がある為、実行ファイルが小さくて処理速度が早いC言語を使用する事があります。

家庭用のIoT機器といえばスマートエアコンやスマートロックなどが挙げられますが、これらのIoT機器は持続的な電力供給が無い場所で長時間使用されるものが多い為、ハードウェアの制御をどのような技術で実装するのかがポイントになりますが、そんな時に活躍するのがC言語になります。

基幹系システム

基幹系システムとは会社の業務内容と直接関わるシステムのことで、例えば生産、販売、在庫管理、労務管理、財務会計などを管理するシステムです。

C言語は処理速度が高速で安定性も高い言語である為、基幹系システムの開発に使用されています。

ロボット制御

C言語はロボット制御にも活用されています。

例えば工場で動いているロボットの制御や管理などで使用されていたり、飲食店などで見かける自動配膳ロボットなどです。

C言語の高速な処理速度と安定性はロボット制御と相性が良い言語になっています。

C言語の特徴とは?


ここからはC言語の特徴について解説していきます。
C言語の特徴を抑える事で他のプログラミング言語との違いも参考にしてみて下さい。

C言語の歴史

C言語は1972年にアメリカのAT&T社ベル研究所のDennis .M.Ritchie(デニス・M・リッチ)氏とBrian.W.Kernighan(ブライン・W・カーニハン)氏によって開発された歴史ある言語です。

C++やC#などのC言語から派生した言語もあり、アメリカのみならず世界中の製品やサービスの開発言語として使用されています。

C++とは

C++(シープラスプラス)はC言語の誕生から約10年後の1983年に作られた言語です。

C言語と互換性があって、OSやメモリなどのハードウェアを制御できる他、C言語の機能を拡張してオブジェクト指向という概念を取り入れて開発されています。

C#とは

C#(シーシャープ)はマイクロソフトによって開発された言語でC++やJavaというプログラミング言語の概念を踏襲する形で開発されたプログラミング言語です。

C#はC++のようにC言語との互換性はありませんが、Windowsアプリケーションとの相性が良い為、Windows系のアプリケーション開発やソフトウェア開発と相性が良い言語となります。

現在も人気が高い

技術系デジタルメディアの「日経クロスティック」に掲載されたプログラミング言語人気ランキングによると、C/C++を利用しているエンジニアが最も多いという結果が出ており、とても需要が高いプログラミング言語である事が分かります。

汎用性が高い

C言語はハードウェアの開発から組込み系のシステム、スマホのアプリケーションにゲーム開発など、様々な領域で使用できるプログラミング言語になっており、知識があれば幅広い開発ができる汎用性の高いプログラミング言語です。

実行速度が速い

C言語はコンパイル方式が採用されており、他のプログラミング言語と比較して実行速度が早いのも特徴です。

コンパイル方式とはプログラミングの実行前に全体を翻訳して実行する方式のことで、対になる方式でインタープリンタ方式という方式があります。インタープリンタ方式はプログラムを実行しながら翻訳を行う方式となる為、コンパイル方式に比べると処理速度が遅くなります。

習得難易度が高い

C言語は汎用性が高く、需要も高くて処理速度が早いということで非の打ちどころが無いプログラミング言語ですが、優れた言語であるが故に習得の難易度は他のプログラミング言語と比較して難しいと言われています。

具体的には他のプログラミング言語では自動処理されているメモリの制御をコーディングする必要がある為、プログラミング言語の規則だけではなく、コンピューターを構成するメモリやCPUといったハードウェアに関する知識も学習する事になります。

但し、C言語は半世紀近い歴史があって、世界中にC言語の開発者がいるので、参考書や学習サイトも多く存在します。
習得が難しい言語ではありますが学習をサポートする材料や環境は豊富にあるという事です。
更にC言語は他のプログラミング言語のベースにもなっている為、C言語を習得すれば他の言語の習得もし易いという利点もあります。

ポインタが扱える

ポインタとは変数のアドレスを示すものです。
ポインタを使用することで、アドレス先や配列の要素の値の取得や変更ができるようになります。

プログラミング初心者の方は何のことかさっぱり分からないと思うかもしれませんが、メモリを節約したり、プログラムの処理速度が早くなったり、様々な処理を簡単に纏めて処理したり変更したりできる事だと思って貰えれば十分です。
具体的な内容については学習を進めていく上で調べて貰えればと思います。

C言語を学ぶことのメリット

エンジニア転職におけるスキル不足の解決方法
ここではC言語を学ぶメリットについて解説させて頂きます。
メリットを抑えて学習のモチベーションにして頂ければ幸いです。

プログラミングの基本が身につく

先にも解説しましたが、C言語は様々なプログラミング言語のベースになっている為、プログラミングの規則やコンピューターの仕組みを理解したい場合は最適のプログラミング言語となります。

C言語を習得することが出来れば他のプログラミング言語も習得し易くなるというのも大きなメリットです。

習得の難易度は他の言語と比べて難しくはなってしまいますが、習得する価値は十分にある言語です。

OSや言語の仕組みが理解できるようになる

C言語はOS(オペレーションシステム)やプログラミング言語の仕組みを理解する事ができるので、基本を知る事で応用の幅が格段に広がると思います。

例えばmacOSのベースであるUNIXやLinuxはC言語で開発されています。
より深くプログラミング言語の事やOS(オペレーションシステム)、コンピューターの仕組みを理解したいという勉強熱心な方にはとてもお勧めなプログラミング言語です。

IoTやAI分野に強くなれる

C言語はIoTやAI分野で使用されるケースが多い為、将来性があるプログラムミング言語となります。

様々な物やサービスがIoTによって進化をしていますが、その最新のテクノロジーを開発していく一人を目指す事ができます。

AIについても同様で世界の変革を起こすテクノロジーと言っても過言ではない分野です。
こういった最先端のテクノロジーに携わりたいとお考えの方はC言語を習得する事がお勧めです。

C言語以外の言語を選んだ方がいい人は?

C言語は汎用性の高いプログラミング言語で、どのような開発でも対応できる言語ではありますが、現在は開発内容に適した言語が用意されている為、開発をしたい内容によっては他の言語の方が適している場合もあります。

Web系の仕事に携わりたい人

Web系の仕事に携わりたいという方の場合はPHPやRuby、JavaScript、HTML・CSSなどを習得する事をお勧めします。

PHPやRuby、JavaScriptはスクリプト言語とも言いますが、WebアプリケーションやWebサービスを開発したい場合はスクリプト言語が主流となっており、スクリプト言語を習得する難易度はC言語程難しくはありません。

Web系を目指しているのであれば、難易度が高いC言語にチャレンジするよりスクリプト言語を習得した方が近道です。

HTML・CSSについて

HTML・CSSはHPなどの見た目を作る開発言語となっており、マークアップ言語と呼ばれる事もあります。

HTML・CSSは他のプログラミング言語と比較して習得の難易度は易しい為、初心者向きのプログラミング言語となります。

→関連記事を紹介
HTMLとは?初心者向けに簡単に解説!基本知識やタグ一覧も紹介

CSSのプログラミングを独学で成功させるコツは?HTMLとの関係性は?

PHPについて

PHPはWebサイトやWebアプリケーションの開発に特化したプログラミング言語となります。

初心者でもコードが書き易いのが特徴で、開発のスピードを劇的に早くする事が出来るフレームワークも用意されている為、初心者でもプロトタイプの開発程度であれば作る事が出来ます。

→関連記事を紹介
PHPを独学で進める4つのステップとは?プログラミング初心者必見!

趣味で個人制作をしたい人

個人レベルでWebアプリケーションやWebサイトを開発したいという場合はC言語はあまりお勧めできません。

C言語では他の言語では自動処理しているメモリ管理をはじめとする様々な処理を自分でコーディングする必要がある為、目的とする開発の完成までに長い時間がかかってしまい、途中で挫折してしまう可能性もあるからです。

プロの現場ほどの速度や安定性を求められるわけでは無いのであれば、スクリプト言語を習得する方が学習コストも少なく済むのでお勧めです。

C言語を学習するおすすめ勉強法は?

C言語は他のプログラミング言語と比較して習得難易度が高い言語である為、プログラムミングを学習するのが初めてだという方が、独学で勉強するというのはかなりハードルが高いと思います。

C言語を習得したいのであればプログラミングスクールやオンライン学習サイトを使うのがお勧めです。

C言語の学習方法

C言語の学習方法については以下の記事を参考にして頂きたいと思いますが、これから貴方がどんな学習をしていくのかを確認するという意味で、先ずはインターネットや書籍でC言語の全体像を確認してみると良いと思います。

この段階では理解したり、何かが出来るようになる必要はありません。
あくまで全体像の確認です。

いきなりプログラミングスクールに入ったりするのではなく、全体像を掴んだ上で無料から月額1000円前後くらいで受講できるオンライン学習サイトを利用して、手を動かしながら学習をしてみましょう。
ある程度手を動かして学習したら今度はプログラミングスクールに通うことを検討して、本格的な学習を始めるのがお勧めです。

遠回りに感じるかもしれませんが、プログラミングの学習は挫折し易いので、段階を踏んで学習を進めた方が成功率が上がります。
C言語の学習方法については以下の記事でも詳細を纏めていますので、是非チェックをしてみて下さい。

【初心者必見】C言語を効率よく学ぶ勉強法を解説!特徴や習得のメリットも紹介

入門者向けオンライン学習サイト

オンライン学習サイトは無料から月額数千円程度でオンライン学習が出来るサイトの事です。

オンラインなので場所を問わずどこでも学習をする事ができるのも魅力の一つです。
プログラミングスクールと比較して費用が安くて直ぐに始められる場合が多い為、初心者には特にお勧めです。

安価ではありますが学習内容が体系的に纏めてある事が多いので「どこから始めたら良いか分からない問題」が無いという利点もあります。
デメリットとしては質問が出来ない事が多いのでハマってしまうと苦労するかもしれません。
但し解説が付いているケースが殆どなので大抵は何とかなると思います。

【最新版】プログラミングを無料で学習できるおすすめサイト10選!独学のコツは?

入門者向けプログラミングスクール

本格的に学習をする段階になったらプログラミングスクールを検討しましょう。

プログラミングスクールであれば質問が出来たり、転職支援があったりするので、エンジニアになりたいという具体的な目標を叶える環境が整っています。
また、プログラミングスクールの場合は同じ目標を持った仲間に出会える可能性もあるので、継続して学習をしていく上では心強い味方になると思います。

費用は決して安くはありませんが、一定の条件を満たせば受講料が大幅に安くなる教育訓練給付金制度が使えるプログラミングスクールもありますし、就職等をすれば直ぐに回収できるので、是非検討してみてください。

【最新版】おすすめのプログラミングスクール比較ランキングTOP15!選び方のコツもご紹介

まとめ

今回はC言語の特徴などを解説をさせて頂きました。

C言語は歴史が長いプログラミング言語で、現在あるプログラミング言語のベースになっている為、習得難易度は難しいのですが、世界的にも重要がかなり高いプログラミング言語です。

趣味レベルの方には余り向いていませんが、エンジニア志望の方であれば将来性が高いプログラミング言語です。

簡単に取得は出来ないかもしれませんが、C言語を習得する事が出来ればエンジニアとしてのキャリアを活かしていく場は沢山あるので是非頑張ってみてください。

最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

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