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プログラミングスクールの受講でネックになるのが、料金です。
高いと100万円近くかかるところもあり、簡単に手を出せる金額ではありませんよね。
国が受講料を負担してくれる「教育訓練給付金制度」をご存じでしょうか。
条件に合う方は、最安3割負担で受講できる制度です。
高額料金が理由で受講を躊躇していた方にも、スクールでエンジニアを目指す道が開けるでしょう。
本記事では教育訓練給付金制度について深堀りしていきます。
給付金の種類や利用条件、給付の流れなどを徹底解説。
受講を検討する方全員に確認いただきたい内容なので、ぜひご覧下さい。
プログラミングスクールに適用できる補助金(給付金)
教育訓練給付金制度は、全てのプログラミングスクールで利用できる訳ではありません。
さらにコースによって対象かどうかが変わってきたり、学ぶスキルによって給付金制度の種類が異なります。
教育訓練給付金制度は、次の3種類を展開しています。
- 一般教育訓練給付金
- 特定一般教育訓練給付金
- 専門実践教育訓練給付金
受給できる割合や対象スクールを確認していきましょう。
一般教育訓練給付金
一般教育訓練給付金は、雇用の安定・就職促進の助けになる教育訓練が対象。
IllustrarorやPhotoshopに関わる講座で受給できるスクールがあります。
他にも簿記検定やTOEIC、ITパスポートなども対象。
受講費用の20%、上限10万円を国が負担してくれます。
対象のプログラミングスクール
- インターネットアカデミー
- ヒューマンアカデミー など
特定一般教育訓練給付金
特定一般教育訓練給付金は、特に労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成の助けになる教育訓練が対象。
基本情報技術者試験などに関わるコースで、受給できるスクールがあります。
他にもファイナンシャルプランニング技能検定や、宅地建物取引士資格試験が対象。
受講料の40%、上限20万円を受給できます。
特定一般教育訓練給付金が受給対象のプログラミングスクールは、非常に少なくなっています。
専門実践教育訓練給付金
専門実践教育訓練給付金は、労働者の中長期的キャリア育成を助ける教育訓練が対象です。
第四次産業革命スキル収録講座が対象で、AIやデータサイエンスなどのコースで受給可能。
受講料の最大70%、上限56万円を国から受け取れます。
大手プログラミングスクールの給付金制度の多くは、専門実践教育訓練です。
対象のプログラミングスクール
- テックキャンプ
- テックアカデミー
- DMM WEBCAMP など
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補助金(給付金)受給の条件と流れ
教育訓練給付金の概要を確認した所で、次は受給の条件と流れをみていきます。
受給条件を具体的に見ていくので、ぜひご確認ください。
3つの給付金制度の違い
3つの給付金制度は、「支給されるシステム」が異なります。
一般教育訓練 | 受講修了後、受講費用の20%(上限10万円)を支給 |
特定一般教育訓練 | 受講修了後、受講費用の40%(上限20万円)を支給 |
専門実践教育訓練 | 受講中6ヵ月ごとに、受講費用の50%(年間上限40万円)を支給 受講修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用されたら、 受講費用の20%(年間上限16万円)を追加支給。 |
一般教育訓練、特定一般教育訓練は受講修了後に一括で受け取るシンプルなものですが、専門実践教育訓練は異なります。
専門実践教育訓練は長期間を使い訓練をすることが多く、受講中6ヵ月ごとに50%を受け取ります。
また雇用保険被保険者として就職が決まったら、残りの20%が受給できるのです。
給付金制度の対象者と条件
給付金制度を利用するには、次の条件を満たす必要があります。
- 雇用保険の支給要件機関が3年以上
- 被保険者資格喪失より、受講開始日が1年以内(被保険者でない場合)
- 受給経験がある場合、受講開始日が3年以上経過している
上記受給条件の他にも、スクールで定められた条件を満たす必要があります。
例えばテックアカデミーの転職保証コースだと、次の条件を満たさなければなりません。
- カリキュラムのLessonをすべて完了させる
- カリキュラムの課題をすべて提出し合格している
- 受講開始時に設定されたメンタリング回数を全て実施している
真面目に学ぶ方を応援する制度です。
給付金を受けるまでの流れ
給付金の種類によって、受給するまでの手続き方法が異なります。
一般教育訓練 | 講座修了日の翌日から1ヵ月以内に支給申請を実施 |
特定一般教育訓練 | 訓練前キャリアコンサルティング 受給開始日の1ヵ月前までに、受給資格確認を実施 受講修了日の翌日から1ヵ月以内に支給申請を実施 |
専門実践教育訓練 | 訓練前キャリアコンサルティング 受給開始日の1ヵ月前までに、受給資格確認を実施 受講修了日の翌日から1ヵ月以内に支給申請を実施 |
参考:厚生労働省|教育訓練給付金制度
一般教育訓練は、受講後の手続きだけで給付金を受け取れます。
給付手続きは、いずれもハローワークで行います。
補助金(給付金)が受けられるプログラミングスクールの選び方
教育訓練給付金について説明してきましたが、ここからは具体的にプログラミングスクールを検討する段階に入ります。
教育訓練給付金が受けられるプログラミンスクールの選び方・確認方法について解説。
3つの方法を、順に見ていきましょう。
- 厚生労働省の検索システムを活用する
- 給付対象のコースを確認する
- 給付金額を計算して比較する
厚生労働省の検索システムを活用する
厚生労働省の公式サイトにある検索システムを利用すれば、どのスクール・コースが受給対象なのか確認することが出来ます。
教育訓練給付金制度|厚生労働大臣指定教育訓練講座
給付金の種類やスクール名で検索できるので、一度試してみて下さいね。
給付対象のコースを確認する
注意すべきなのが、対象コースがあるプログラミングスクールなら、他のコースも対象ではないこと。
学習内容によって対象有無が異なりますので、厚生労働省の検索システムと、プログラミングスクールの公式サイト両方を確認しましょう。
給付金額を計算して比較する
興味のあるプログラミングスクール・コースを選定できたら、どれだけお得に受講出来るのか確認しましょう。
受講に向けて具体的なイメージがしやすくなります。
【計算式:受講料-給付金=自己負担額】
●専門実践教育訓練
テックキャンプ エンジニア転職コース 夜間・休日スタイル
877,800円-560,000円=317,800円
テックアイエス 長期PROスキルコース
686,400円-480,480円=205,920円
●一般教育訓練
インターネットアカデミー Webデザイナー総合コース
760,760円-100,000円=660,760円
補助金(給付金)を活用してプログラミングスクールを受講しよう
教育訓練給付金制度はプログラミングを真剣に学びたい方が、スクール受講料の一部を受け取れる制度です。
最大70%を負担してくれるので、受講に興味が湧いた方も多いのではないでしょうか。
興味を持った方はプログラミングスクールの無料カウンセリングを受講し、詳しく尋ねてみて下さい。
スクールによって異なる細かな条件を、事前に確認しておきましょう。
教育訓練給付金制度が対象かどうかを、スクールを決める一つのポイントとして、検討してみてはいかがでしょうか。