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プログラミング学習を始めるにあたって、プログラミングスクールに通うか独学で勉強するか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
「プログラミングスクールに通わなくっても自力で学習した」という意見もあれば「独学でプログラミング学習を挫折した」という意見もあり、どちらを選択すればよいか分からなくなってしまいます。
この記事では、プログラミングスクール元受講者が考える、プログラミングスクールのメリット・デメリットについて紹介します。
元受講者のリアルな意見なため、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミングスクールに通うメリットは?
プログラミングスクールに通うことは、時間やお金がかかります。そのため利用を躊躇している方も多いはずです。しかし、プログラミングスクールに通うことで得られる、様々なメリットがあることも確かです。
ここでは、プログラミングスクールに通うメリットを4つ紹介します。
講師のサポートがあり質問ができる
プログラミングスクールに通う最大のメリットは、講師のサポートを受けられることです。
独学であれば、疑問点があったら自分で調べる必要があります。すると間違えた知識を身に付ける、疑問解決まで時間がかかってしまう可能性があります。それどころか疑問を解決できずに、諦めてしまうかもしれません。こうなると精神的にも体力的にも負担が大きく、プログラミング学習を挫折してしまう方も多いです。
しかしプログラミングスクールに通っていれば、講師のサポートが受けられます。疑問点を質問でき、不明な部分を残さず挫折もしにくいです。
プログラミングを始めたての頃は、いくつもの疑問がでてきます。それらを全て自力で解決するのは難しく、多くの労力を必要とします。
講師のサポートがあれば、そんな心配をする必要がありません。
就職・転職に向けてサポートを受けられる
プログラミングスクールによっては、就職・転職のサポートが受けられます。プログラミングの職歴がない場合、これは大きなメリットとなるのではないでしょうか。
いくつものIT企業との、独自のコネクションを持っているプログラミングスクールもあります。過去に多くのスクール受講生を斡旋している場合、転職エージェントを利用するよりも簡単に就職が可能です。
短期間で効率良く目的の言語を学べる
プログラミングスクールに通うことで、独学よりも短期間で目的の言語を学べます。
独学で学習する場合、手探りで学習を進めなければなりません。良く言えば自分のペースで学べますが、必要な情報に触れられなかったり時間がかかりすぎたり、独学にはデメリットがあります。
一方プログラミングスクールでは、目的の言語を確実に取得できるカリキュラムが用意されています。短期間で必要な知識やスキルを身に付けられるため、独学よりも効率的です。さらにプログラミングの有効な勉強方法が身に付くため、他の言語を学ぶ際にも役立ちます。
学習することが習慣になる
プログラミングスクールに通うことで、プログラミング学習が習慣づくメリットもあります。
プログラミングスクールは受講期間が決まっています。その凝縮されたカリキュラムの中でスキルを身に付けるためには、予習・復習がかかせません。その予習・復習をルーティン化することで、プログラミング学習が習慣化できます。
デジタル化が進む現代、プログラミングに限らずITの技術は進化を続けています。そのため、活躍し続けるエンジニアになるには、進化に追いつくため学習し続ける必要があるのです。学習の習慣が身に付くことは、就職後も大きなメリットとなるでしょう。
プログラミングスクールに通うデメリットは?
プログラミングスクールに通うメリットは多くありますが、もちろんデメリットもあります。
メリットとデメリットを比べ、自分にプログラミングスクールが必要か判断してみてください。
ここでは、プログラミングスクールに通うデメリットを4つ紹介します。
基本的には受講料がかかる
プログラミングスクールに通うためには、基本的に受講料を支払う必要があります。その費用もけっして安いわけではなく、1ヶ月の受講で、10万円~20万円ほどかかることが多いです。
しかし高額の受講料であっても、エンジニアとして就職できれば簡単に回収できるはずです。実際、高所得のプログラマーは数多くいます。またIT化が進む中でプログラマーの需要は高く、多くの求人があります。そのため受講料は「初期投資」として、割り切ってしまってもよいかもしれません。
プログラミングスクールの受講料は、学校によって様々です。中には「受講無料」のスクールもあります。受講料と学習内容、今後の展望などを天秤にかけ、プログラミングスクールに通うことでどれほどの費用対効果が見込めるか、考えてみてください。
学べる言語がコースによって決まっている
一言で「プログラミング」といっても、その言語は様々です。そして多くのプログラミングスクールでは、学べる言語がコースによって決められています。つまり1回の受講で、複数言語を身に付けられるわけではないのです。
自分がどんなものを作りたいのか、どんなエンジニアになりたいか考えておくと、おのずと必要なプログラミング言語が分かります。また1つのプログラミング言語を極めることで、プログラムに必要な根底的な考え方が身に付きます。そのため、他の言語もさほど苦労せずに身に付けられる場合が多いです。
これらのことから、学べる言語がコースによって決まっていても、大きなデメリットにはならない可能性があります。
通学タイプはまとまった時間が必要
プログラミングスクールは「通学タイプ」と「リモートタイプ」に分けられます。そして通学タイプの場合、リモートタイプに比べてまとまった時間が必要です。そして通学のための交通費もかかってきます。
日中仕事をしている社会人にとって、多くの時間をプログラミングスクールに割くことは難しいでしょう。通学に時間を割いたせいで、プロラミング学習がおろそかになってしまっては元も子もありません。
近くにプログラミングスクールがない、通学の時間がとれないといった方はリモートで受講できるプログラミングスクールを検討してみてはいかがでしょうか。
全てのスキルが身に付くわけではない
プログラミングスクールを卒業したからといって、全てのスキルが身に付くとは限りません。
プログラミングスクールでは、プログラミング習得までのカリキュラムを設定してくれています。しかし、これはあくまでも道しるべであり、大事なことはプログラミングスクールを活用して自分で勉強することです。
分からないところを放置した、受講するだけで自分でコードを書いてないなど、プログラミングスクールで失敗する要因はいくつかあります。高い意欲を持って積極的に学習し続けることが、スキルを身に付けるポイントです。
プログラミングスクールが合う人の特徴
ここではプログラミングスクールが合う人の特徴を5つ紹介します。当てはまる場合は、プログラミングスクールに通うことを検討してみて下さい。
基礎からプログラミングを学びたい人
基礎からプログラミングを学びたい人に、プログラミングスクールがおすすめです。
多くのプログラミングスクールでは、基礎部分から徹底的に学べるコースを用意しています。そのカリキュラムを終えることで基礎部分から実部に必要なスキルまで、網羅できるようになっているのです。そのため「全くプログラミングをしたことがない」といった方でも安心して受講できます。
一方でプログラミング経験がある人にとって、プログラミングスクールは冗長と感じる可能性があります。基本的にカリキュラムは飛ばせないため「基礎部分は知っているから、もっと先から進めてほしい」と、無駄に感じてしまうかもしれません。
一人で勉強を続ける自信がない人
プログラミングスクールであれば他人の目があり、強制的に勉強する環境が整っています。そのため、一人で続ける自信がない人におすすめです。
一人で勉強していると、ついついサボってしまうという方も多いのではないでしょうか。一人で勉強を続けるには、明確な目標と強靭な意思が必要です。
プログラミングスクールには、講師がいて受講料を支払っていることから、サボりにくい環境ができあがっています。また他の受講生と一緒に学ぶスクールでは、挫折しそうな時にお互いに励ましあえます。
一人で勉強を続けられそうにない、そんな方は思い切ってプログラミングスクールに通ってみてはいかがでしょうか。
期間を決めて集中的に学びたい人
プログラミングスクールの受講期間は決まっています。そしてその受講期間の中で、集中的に学習することが可能です。
一方、独学では学習期間が決まっていません。時間に追われずマイペースで学習できますが、だらだらと学習期間が長引いてしまうことも多いです。また、学習期間が長引くことで学習の定着度が下がってしまうことも考えられます。
こういった理由から期間を決めて集中的に学びたい人には、プログラミングスクールが合っているといえます。就職や転職までの期限を決めている方には、特におすすめです。
教育訓練給付制度の条件に当てはまっている人
教育訓練給付制度とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受けた後に受講費用が一部支給されるものです。通常よりもお得にプログラミングスクールに通えるため、条件に当てはまる場合は活用をおすすめします。
教育訓練給付制度には、雇用保険の加入期間や過去の教育訓練給付の受給の有無など、いくつかの条件があります。
また、教育訓練給付制度には「専門実践教育訓練」、「特定一般教育訓練」、「一般教育訓練」と3つの種類があり、支給額が異なります。
就職・転職のサポートを受けたい人
プログラミングスクールに通うメリットで先述した通り、プログラミングスクールによっては就職・転職のサポートが受けられます。
自分で活動するよりも、簡単かつ良い条件で就職できる場合も多いです。就職・転職のサポートを受けたい方に、プログラミングスクールはおすすめです。
プログラミングスクールを上手く選ぶコツ
日本には数多くのプログラミングスクールがあります。費用やサポート内容など、プログラミングスクールによって特徴は大きく異なります。
ここではプログラミングスクールを上手に選ぶコツを紹介します。コツを抑えつつ、自分にあったスクールを選んでみてください。
受講したい言語があるか
まずは、受講したいプログラミング言語のコースがあるか確認しましょう。
プログラミング言語ごとにどんなシステムが作成できるか、ある程度決まっています。例えば「PHP」であればWebアプリケーション、「Java」であれば大規模プロジェクトも参画できる、といったぐあいです。
Web系プログラマーになりたいのに機械学習の言語を選択すると、時間と受講料を無駄にしてしまいます。そうならないためにも、自分がどんなエンジニアになりたいか明確にし、必要なプログラミング言語が学べるスクールを選択しましょう。
サポート内容と範囲を確認する
プログラミングスクールによって、サポート内容は異なります。サポートの具体例として、就職・転職サポートや質問サポート、補習サポートなどが挙げられます。
自分が必要としているサポートがあるか、その対応範囲まで確認しておくと安心です。
費用とコース期間に無理がないか
費用とコース期間も、必ず確認したいポイントです。自分の予算内に収まっているか、無理なく通える期間設定であるか判断します。
プログラミングスクールの受講料は、けっして安いわけではありません。生活が苦しくならないよう、無理なく通える範囲に収めましょう。
無料相談や体験レッスンがあるか
無料相談や体験レッスンがあれば、プログラミングスクールの雰囲気や講師のクオリティを確認できます。
プログラミングスクールのサイトや口コミを見るだけでは、実際の雰囲気を図ることは難しいです。失敗しないためにも、体験レッスンがあることは選ぶ際の大きなポイントです。
コミュニティはあるか
受講生通しで交流したい場合、コミュニティがあるプログラミングスクールがおすすめです。分からない箇所を教えあったり学習意欲を高めあったり、コミュニティに入ることで様々なメリットが得られます。
またコミュニティ内で、現役エンジニアと知り合える場合もあります。特にフリーランスを目指す人にとって、人脈形成ができるコミュニティはおすすめです。
おすすめのプログラミング・ITスクール3選
最後に数あるプログラミング・ITスクールの中から、おすすめを3つ紹介します。
どのプログラミング・ITスクールにも共通しているのが、サポートが手厚い点です。
おすすめ①:POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)
おすすめのプログラミング・ITスクール1つ目はPOTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)です。
POTEPAN CAMPの特徴は以下の3つとなります。
- Web系に特化したプログラミングスクール
- 未経験からでも、現場で通用するカリキュラムを用意しており、また経験豊富なメンターから教わることができる
- キャリアカウンセラーがついた転職サポートを受けられる
価格帯(税込) | 440,000円 |
言語 | HTML / CSS / JavaScript / Ruby |
受講スタイル | 完全オンライン |
転職支援 | あり ※カウンセリング・求人紹介・履歴書・経歴書の添削、面接対策など |
ポートフォリオ作成支援 | あり |
受講期間 | 5ヵ月 |
サポート時間 | 毎日10~23時 |
良い点 | ・カリキュラムが進められないときは無制限でメンターへ質問可能 ・転職先として100社以上のWeb系開発企業と提携 ・自身が作成したコードを現役エンジニアがソースレベルでレビュー |
注意すべき点 | 転職できなかった場合の全額返金は30歳未満限定 |
キャンペーン | なし |
おすすめ②:ネットビジョンアカデミー
おすすめのプログラミング・ITスクール2つ目はネットビジョンアカデミーです。
ネットビジョンアカデミーの特徴は以下の4つとなります。
- ネットワークエンジニアになるためのITスクール
- 受講料やテキスト代が完全無料
- キャリアカウンセラーがついた就職・転職サポートで就職率が98%
- ネットワークエンジニアの技能試験OCNAの合格率は99%
価格帯(税込) | 150,000円 |
言語 | インフラ構築の自動化に必要な言語 |
受講スタイル | オフライン(スクールは新宿)・オンライン |
転職支援 | あり ※カウンセリング・求人紹介・履歴書・経歴書の添削、面接対策など |
ポートフォリオ作成支援 | なし |
受講期間 | 2ヵ月 |
サポート時間 | 平日10-19時 |
良い点 | ・OCNAの合格率が98%の高い実績 ・未経験者向けに履歴書・経歴書の書き方、面接対策などをしっかりとサポート ・地方在住の方向けに上京サポートが最大2ヶ月無料、またオンラインコースも併設 |
注意すべき点 | 学費の無料コースは31歳までの方、紹介企業に就職可能な方のみ |
キャンペーン | なし |
おすすめ③:DMM WEBCAMP
おすすめのプログラミング・ITスクール3つ目はDMM WEBCAMPです。
DMM WEBCAMPの特徴は以下の3つとなります。
- 大手インターネットサービス企業であるDMMグループ運営するプログラミングスクール
- プログラミング言語からWebデザイン、動画クリエイターなど多種多様なコースが用意されている
- 現役のエンジニアが日々の学習をサポート
- 転職/副業のサポートが完全無料
価格帯(税込) | 169,800~889,350円 ※学習プラン・プログラミング言語によって異なる |
言語 | HTML / CSS / JavaScript / Java / Python / etc |
受講スタイル | 完全オンライン |
転職支援 | あり ※カウンセリング・求人紹介・履歴書・経歴書の添削、面接対策など |
ポートフォリオ作成支援 | あり |
受講期間 | 1ヶ月~6ヵ月 ※学習プラン・プログラミング言語によって異なる |
サポート時間 | チャットサポートは毎日、メンターとの面談は週2回25分間 |
良い点 | ・受講者に現役エンジニアのパーソルメンターがつく ・未経験者でも短期間で上達する独自のカリキュラム ・週2回のマンツーマンレッスン |
注意すべき点 | 転職保証制度は29歳以下の方限定 |
キャンペーン | 期間限定で受講料の割引やカリキュラムプレゼント、DMMポイントプレゼントキャンペーンあり |
自分に合うプログラミングスクールを見つけよう
プログラミングスクールに通うことで、短期間で効率良く目的の言語を学べたり学習の習慣が身に付いたりといったメリットがあります。しかし、受講料がかかったりスクールに通ってもスキルが身に付かなかったり、といったデメリットもあります。
これらのメリットやデメリット、自分がプログラミングスクールに合っているか鑑みたうえで、プログラミングスクールが必要か考えてみてください。
また、プログラミングスクールによって費用やサポート内容は異なります。就職・転職サポートやコミュニティの有無など、自分に合ったプログラミングスクールを選ぶことが重要です。
おすすめのプログラミングスクールをまとめた記事もあるので、参考にしてみてください。