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「CCNAってどんな資格なんだろう」「エンジニアを目指す段階でも取得できるのかな」このように悩む方がいるのではないでしょうか。
CCNAはネットワークに関する資格で、取得すればネットワークエンジニアやインフラエンジニアに必要な基礎知識を習得できます。
そこでこの記事では、CCNAの資格取得難易度やおすすめの勉強方法を解説します。インフラやネットワークに興味がある方は、ぜひご一読ください。
CCNAはどんな資格?
まずはCCNAがどんな資格なのか、以下の3つのポイントに分けて解説します。
- 資格概要
- 試験概要
- 資格の有効期限
CCNAの要点を押さえていきましょう。
資格概要
CCNAは世界最大手のネットワーク関連機器メーカー「シスコシステムズ社」が提供するCisco認定資格です。Cisco認定資格は、取得レベルによって複数の資格が存在します。
認定レベル | 資格 | 取得をおすすめする人 |
エントリー | CCT | ネットワークに関心がある人 |
アソシエイト | CCNA | ネットワークの仕事を始める人 |
プロフェッショナル | CCNP | ネットワークのプロフェッショナルを目指す人 |
エキスパート | CCIE | ネットワークの専門家になる人 |
CCNAは2番目に難易度の低い資格で、これからネットワークエンジニア・インフラエンジニア・ヘルプデスク技術者などを目指す方に適しています。
試験概要
CCNAの試験は120分で、オンライン受講です。また出題問題数は100問余りと言われているので、1問1分以内に回答するスピード感が大切です。
試験の出題内容とその出題割合は、以下の通りです。
出題内容 | 出題割合 |
ネットワークの基礎 | 20% |
ネットワーク アクセス | 20% |
IP接続 | 25% |
IPサービス | 10% |
セキュリティの基礎 | 15% |
自動化とプログラマビリティ | 10% |
引用:シスコラーニングネットワーク|CCNA試験のトピック ※2023年5月時点
出題割合はシスコ製品に合わせて随時更新されると、公式サイトで明記しています。
資格の有効期限
CCNAを含む全てのCisco認定資格は、認定取得日より3年間が有効期限です。再認定を受けるには同レベルまたは上位レベルの認定資格を取得するか、クレジット30ポイントを取得する必要があります。
Cisco認定試験は再認定のリマインダーメールが送られるので、失効しないように再認定試験の計画を組みましょう。
CCNA資格取得の難易度
CCNAの試験を受けるには、シスコ製品の導入・管理の経験が1年以上あると良いとされています。そのように聞くと、初心者にとって取得が難しいのではないかと不安になる方がいるかもしれません。
ここからはCCNA資格取得の難易度を、具体的な数字を用いて解説します。
初心者でも挑戦しやすい資格
結論からいうと、CCNAは初心者でも挑戦しやすい資格です。CCNA資格について、公式サイトには”エントリーレベルのネットワークエンジニアに必要な知識を習得できる”と書かれています。つまりネットワークエンジニアの初期段階で取得すべき資格で、初心者が持っていれば転職活動やキャリアに有利に働くといえるでしょう。
合格率は約25〜30%
CCNAの合格率は約25〜30%で、合格点は1000点満点中の850点と言われています。一見難易度が高いように感じますが、詳細を見ていくとそうでもありません。それは試験開始前にアンケートに答えると300点が加算され、試験自体は550点正解すれば良いと言われているからです。インフラに関する知識自体、初心者には難易度が高いかもしれませんが、しっかり学習すれば十分に合格を目指せます。
2020年の試験の改定で試験範囲が追加
CCNA試験は2020年2月に改定され、試験内容が難しくなりました。今まで10の専門分野に分けられていたCCNAの試験が、新試験では1つの試験に集約されています。集約されることで出題範囲が広くなり、対策すべき領域が広くなったのが理由でしょう。
試験が集約された理由は、複雑化したネットワークエンジニアの業務をこなすには、現代に合った試験内容に一新する必要があったからです。また複雑な10の試験を分かりやすくまとめ、1回で全ての知識を習得できるようにしたとも言われています。
なおITエンジニアの登竜門と言われる「基本情報技術者試験」の難易度などを紹介した記事もあります。興味があれば、以下の記事をご一読ください。
基本情報技術者試験の難易度は?おすすめの勉強方法を徹底解説
CCNAに合格するためのおすすめの勉強方法
ここからはCCNA試験に合格するためのおすすめの勉強方法として、以下の3つを紹介します。
- 書籍やネットの専用教材で学ぶ
- 問題集を使って問題を解く
- 実際にネットワークを作る
それぞれ詳しい内容を確認していきましょう。
書籍やネットの専用教材で学ぶ
ネットワークに関する知識がない方は、書籍やインターネットの専用教材で基礎知識を習得しましょう。最初にネットワークの仕組みや基礎を学び、概要を掴むことが大切です。書籍やインターネットの教材なら、隙間時間を活かして学習を進められます。難易度の高いネットワークの知識を学ぶ際は、図や表で説明されている書籍を選べば理解しやすくなります。
問題集を使って問題を解く
ネットワークの基礎を習得したら、問題集を使って問題を解いていきましょう。テキストを読むだけでは知識は定着しづらく、非効率になってしまいます。最低限の知識を身に付けたら実際に問題を解き、分からない部分があればテキストで深堀していくのが良いでしょう。問題集はWebサイトや書籍を活用してみてください。
実際にネットワークを作る
ネットワークの知識を習得しながら、実際にネットワークを作ると理解が深まるでしょう。手を動かすことで、具体的なイメージが湧きやすくなります。仮想環境を構築できる書籍がたくさん出版されているので、1冊購入して取り組みましょう。CCNA試験の対策としてはもちろん、実際の現場で活かせる実践的スキルが身に付けられます。
効率よく学ぶならスクールを受講する選択肢も
CCNAの資格は、ネットワーク初心者でも取得可能です。ただし合格率は約20〜30%と言われているので、資格合格の為にしっかりと学習する必要があります。
書籍や問題集などで学習を進めた後に独学は難しいと感じた場合、ITスクールの利用を検討してみてはいかがでしょうか。ITスクールならCCNA試験合格や、ネットワークエンジニアのスタートを切れるスキルが身に付く環境があります。分からない部分は講師が教えてくれるので、時間短縮しながら深い知識を身に付けられます。
以下の記事では、おすすめのプログラミングスクールを紹介しています。
おすすめのプログラミングスクール比較ランキングTOP15!選び方のコツもご紹介
記事の中で紹介しているテックアカデミーやSAMURAI ENGINEER、テックキャンプなどでネットワークについて学ぶことができます。興味がある方は、ぜひご一読ください。