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司法書士試験の難易度は?おすすめの勉強方法を徹底解説

最終更新日 : 2023.09.20

司法書士試験」は、法律に関する国家資格の中でも司法試験に次ぐ難関資格試験です。高度な知識を要する難関資格なだけに、合格できれば高い需要が見込めますが、長期間の勉強が求められます。

本記事では、司法書士試験の概要や難易度、勉強方法について解説します。司法書士を目指す方はぜひ参考にしてみてください。

司法書士試験とは

司法書士は、法律に関する書類作成や手続の代行を行う専門家です。不動産や商業の登記業務や供託手続きといった独占業務があり、個人や法人から依頼を受けて手続きを代行します。

司法書士になるには国家試験である司法書士試験に合格する必要があります。ここでは司法書士試験の概要について解説します。

司法書士試験の概要

司法書士試験の概要は以下の通りです。

項目 内容
受験資格 なし
受験料 8,000円
出願期間 5月上旬
筆記試験試験日 7月上旬
筆記試験合格発表日 10月上旬
口述試験試験日 10月下旬
口述試験合格発表日 11月上旬

司法書士試験は、「筆記試験」と「口述試験」の2つの試験から構成されています。筆記試験の合格者のみが口述試験に進むことができ、口述試験の合格者のみが最終合格者とみなされます。

司法書士試験の試験科目

司法書士試験の筆記試験は、午前4科目午後7科目計11科目から構成されています。

午前の部の試験科目は以下の通りです。

科目 多肢選択式 記述式
憲法 3問
民法 20問
刑法 3問
商法 9問

午後の部の試験科目は以下の通りです。

科目 多肢選択式 記述式
民事訴訟法 5問
民事執行法 1問
民事保全法 1問
司法書士法 1問
供託法 3問
不動産登記法 16問 1問
商業登記法 8問 1問

司法書士試験の受験者の間では、試験の中で出題数の多い科目が「主要科目(メジャー科目)」と呼ばれ、出題数の少ない科目が「マイナー科目」と呼ばれています。

主要科目は「民法」「不動産登記法」「商法」「商業登記法」の4科目です。多肢選択式で出題される70問のうち、53問が主要科目から出題されています。 司法書士試験に合格するには、この主要科目に特に力を入れたいところですが、マイナー科目もおろそかにして良いわけではありません。

基準点

司法書士試験の筆記試験には、午前の部(多肢選択式)・午後の部(多肢選択式)・午後の部(記述式)の3つの試験のそれぞれに「基準点」が設定されています。各科目の基準点を上回ることができなければ、たとえ合計点が合格点を超えていても合格にはなりません。すべての試験で一定以上の点数をとる必要があります。

基準点と合格点は毎年異なります。例年、多肢選択式の試験の基準点はおよそ70点~80点(105点満点)、記述式の試験の基準点はおよそ30~35点(70点満点)に設定されており、合格点は200~220点(280点満点)になっています。

司法書士試験の難易度

司法書士試験は非常に難易度の高い資格試験で、国家資格の中でも最難関の1つです。ここでは、司法書士試験の合格率と難易度について解説します。

受験者数・合格率の推移

司法書士試験は毎年10,000人以上が受験しますが、合格者は1,000人に達しません。過去5年間の受験者数・合格率の推移は以下の通りです。

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年度 12,727人 660人 5.2%
令和3年度 11,925人 613人 5.1%
令和2年度 11,494人 593人 5.2%
令和元年度 13,683人 601人 4.4%
平成30年度 14,387人 621人 4.3%

参考:司法書士試験|法務省

<合格率は例年5%前後/span>を推移しています。近年はわずかに上昇傾向にあるものの、今後大きく合格率が変わるとは考えにくく、引き続き高い難易度が維持されると考えて良いでしょう。

司法書士試験の難易度・勉強時間の目安

司法書士試験は国家資格の中でもトップクラスの難易度を誇る資格試験です。専門性の高さや試験範囲の広さはもちろん、相対評価で合格者が決定されることも難易度の高さの理由となっています。

もちろん個人差はあるものの、司法書士試験の合格に必要な勉強時間は3,000時間と言われています。1日8時間の勉強を継続しても1年以上かかる計算ですが、何年も勉強を続ける人が多く、合格者の平均年齢も低くはありません。たとえば、令和4年度の合格者の平均年齢は「40.65歳」となっています。

出典:令和4年度司法書士試験の最終結果について |法務省

司法書士試験の勉強方法

難易度の高い司法書士試験に合格するには、年単位での継続はもちろん、コツや効率をおさえた勉強が必要になります。ここでは、司法書士試験合格を目指すための勉強方法について解説します。

司法書士試験合格のポイント

司法書士試験に合格するには、広い試験科目を効率的にカバーしつつ、学習計画を立てて勉強を進めることが大切です。司法書士試験の筆記試験は11の科目から構成されており、範囲が広く、簡単に習得できるものではありません。できるだけ効率的に進めるには、以下のような学習が効果的です。

  • 関連性の高い科目を並行して学習する
  • 他の科目の基礎となる科目から学習する
  • インプットとアウトプットを両方行う

独学での難易度は高い

司法書士試験に独学だけで合格するのは簡単ではありません。たしかに、費用を抑えられたり、自分のペースで学習できたりといったメリットはあるものの、効率が悪くなったり、モチベーション維持が難しかったりといったデメリットもあります。

そもそも難易度の高い司法書士試験への合格を独学で目指す場合、受験が長期化するリスクもあります。独学での合格を目指す場合はデメリットを理解したうえで、高いモチベーションを保って学習に臨まなければなりません。

予備校や通信講座の受講がおすすめ

できるだけ短期間での司法書士試験合格を目指す場合、予備校や通信講座の受講がおすすめです。予備校や通信講座では、効率的に学習を進められるのはもちろん、合格のためのノウハウも身につけられます。

難関の司法書士試験は予備校・通信講座で効率的に勉強を

司法書士試験は、国家資格の中でも司法試験に次いでトップクラスの難易度を誇る資格試験です。例年の合格率は5%前後で、合格にはおよそ3,000時間以上の勉強時間が必要とされています。

司法書士試験に合格するには、長いスパンでの計画を立てながら、ポイントをおさえて広い試験範囲をカバーする必要があります。独学はさらに難易度が高くなるので、予備校や通信講座の受講を検討してみてください。

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