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いざプログラミングをやるぞと決めても、具体的に何からすればいいのかわからないなんてことになってはもったいないですよね。
今回は、プログラミング初心者がまず勉強すべきことは何かを紹介します。勉強する前には目標を定めなければいけないので、そのための3ステップも同時に紹介します。よくある失敗例に当てはまらないよう、しっかりと準備したうえで学習を始めてみましょう!
プログラミングを学ぶために行う最初の3ステップ
プログラミングを学ぼうと決めたら早速コードを書いてみたくなるものですが、その前にまずは目標を明確にしましょう。
プログラミングを学ぶ前の3ステップを飛ばしてしまうと大きな後悔をすることにもなってしまいます。間違った勉強法をしていたら、また最初からやり直しになってしまうので注意してくださいね。
プログラミングを学ぶ目的を明確にする
プログラミングを学ぶ前に真っ先にすべきことは、学ぶ目的を明確にすることです。なぜなら、プログラミング言語は数多く、何をしたいかによってどの言語を学ぶか決まってくるからです。
もし、せっかく覚えたプログラミング言語やスキルが、自分のやりたいことに無関係だったらと思うとゾッとしませんか?今まで費やしてきた時間と労力が無駄になってしまいます。
例えば、ウェブデザイナーになりたいのであれば、そのために必要なプログラミング言語に絞って勉強すればいいですよね。この場合、プログラミングを学ぶ目的は「ウェブデザイナーとなり、稼げるまでになること」となります。
他にも、「副業でプログラマーとして月10万円稼ぐこと」や、「エンジニアとして転職すること」など、学ぶ目的は人によって様々です。
最終的な目標に行くまでには小さな目標をいくつか作り、少しずつゴールに近づいていることを実感できるようにするのもおすすめです。学ぶ目的がしっかり定まったら、そのために何をすべきかが自然と見えてきます。
ここの目的が明確にならないと、プログラミングスクールに通うにもどのコースにすればいいかわからず入会できません。
お金や時間の投資は可能か見定める
プログラミングを学ぶなら、それなりのお金と時間がかかることも見据えましょう。
プログラミングは独学でも習得しようと思えばできますが、わからないところが出てきた時に人に聞けないことや、挫折率が非常に高いことを考えるとプログラミングスクールの方が良い面もあります。プログラミングスクールの費用はそのスクールやコースによりけりですが、何十万円もかかることが多いです。
プログラミングスクールなら効率的に学べても、学習を完了させるのに何か月かはかかります。もちろんこれもどの言語を学ぶのかにもよるので一概には言えませんが、特に仕事をしながらだと時間はかかるでしょう。
言語の難易度によって平均でどれくらいの時間がかかるか決まってくるので、まずは易しい言語から取り組んで徐々にレベルを上げていきたいところです。
独学ならプログラミングの学習サイトや書籍を利用することもできますが、この場合いつ勉強をするのか決め、サボらないよう自分を律しなければいけません。
先生がついて教えてくれるわけではないので、お金はプログラミングスクールほどかかりませんが、学ぶ効率は悪くなります。独学はお金より時間がかかることを覚えておきましょう。
プログラミングの学習環境を整える
プログラミングを学ぶためには、上記のように時間がかかります。となると、大切になってくるのはその学習環境を整えることです。
1日だけ集中して学習するなら問題なくても、数か月にわたって学習をするならそれなりに学びやすい環境を整えなければ挫折しやすくなってしまいます。
自宅で学習するなら、まずは机の上を片付け、勉強中に注意力が散漫にならないようにしましょう。
また、パソコンを使って実際にコードを書いていく方法が効率的なので、使いやすいパソコンであるかどうかもチェックしておくべきです。プログラミング学習に必要なスぺく確認、ネット環境の手配をしましょう。
ノートパソコンならパソコンスタンドを使って目線を上に上げ、長時間の作業でも首や背中が痛くならないようにする工夫もあります。また、使いやすいキーボードを新しく買い、ノートパソコンにつなぐことでより素早くコードを打てるようにもなります。
プログラミングの学習環境が整っていないまま学習計画を立てても、すぐに学習できる環境がないとなかなかモチベーションが上がりません。やる気は5分やってみてから出てくると言いますから、まずは初動を簡単にし、サッと学習に移れるようにすることが大切です。
自分で勉強するなら自己コントロールが必須ですから、せめて学習環境は整えておきましょう。
プログラミング初心者がまず勉強すべきこと
プログラミング初心者がまず勉強すべきことは何でしょうか。ここからはより具体的な内容になるので、迷ったら以下の順番で知識を入れてみてください。
プログラミングの仕組みや役割を知る
最初から自分の目的を果たすためのプログラミング言語を学び始めることもできますが、まずはそもそもプログラミングとは何かということを知らないと、後で疑問が出てきてしまいます。
根本部分、土台部分がきちんとしていないと、その上に積み重ねる知識はぐらついてしまいますので、基礎をしっかり学ぶ時間を取りましょう。
プログラミングの仕組みと役割はネットでも知ることができます。まだ本格的な内容を知るには難しい点もあるので、初心者向けの情報を仕入れるようにしましょう。
「こういう仕組みで成り立っているのか!」
「今まで普通に使っていたものもこうやってできているんだ!」
こんな風に理解して納得できたら、少しずつわかることの喜びを感じられるようになります。ここまできたら次のステップに進みましょう。
プログラミング言語の種類や特徴を知る
今度はプログラミング言語の種類や特徴を学んでいきましょう。先ほど少し触れましたが、プログラミング言語はたくさんあります。
まるで私たち人間が日本語や英語、ドイツ語などを話すように、コンピューターが理解できる言語にも種類があるのです。
そしてそれぞれのプログラミング言語には得意としていることがあります。ウェブサイトの構築を得意とする言語もあれば、スマホのアプリ開発を得意とする言語もあります。
ここで重要になってくるのが、先ほどプログラミングを学習する前に決めるべきだと述べた学習目的です。
自分が何を目的としてプログラミングを学ぶのか、ここを理解していれば、どのプログラミング言語を学習すればいいかを探り当てることができます。
必要のないプログラミング言語はとりあえず横に置いておき、まずは自分の目的を果たせそうなものから優先して学習できるよう準備しましょう。
最初はHTML、CSSがおすすめ
自分の目的に沿ったプログラミング言語を学ぶのが定石ですが、とりあえずプログラミングに興味があり、特定の目的がない場合にはHTMLとCSSを学ぶことをおすすめします。
HTMLは、見出しを作ったり、内容によってグループ分けをするためのものです。
CSSは、ウェブサイトなどに装飾を加え、色や文字のサイズなどを調節するためのものです。この2つはセットで使われることも多く、ウェブデザイナーになるためには必ず必要となってきます。
始めてみると呪文のようで理解できるか不安になるかもしれませんが、仕組みを知り、簡単なところから学んでいけばきちんとわかるようになります。
HTMLで作ったものをCSSで装飾するととらえればそう難しいことでもないので、まずはどんなものかプログラミング学習サイトなどを利用して実際に接してみましょう。
自分が書いたコードが、パソコンの画面上ではどのように映るのかを実感すると楽しくなってきますよ!
HTMLとCSSは始めの一歩とも言えるものなので、書籍がたくさん出ていることもメリットです。
職場の隙間時間に徐々に学びたい場合などは、パソコンがなくても、長時間練習できなくても見ることができることは書籍の魅力です。
上手くいかないプログラミング初心者の特徴
中には上手く行かないプログラミング初心者もいますが、その特徴を理解すれば反面教師にすることができます。これから気を付けるためにも、以下のような状態にならないよう注意してくださいね。
コードを書くよりも本を読んでいる時間が長くなる
プログラミング初心者にありがちなのが、コードを書く時間よりも本を読んでいる時間の方が長くなることです。
プログラミングとは、パソコンを使って実際にキーボードでプログラミング言語を打ち込むことでやっと形になるのですから、実践をせずに知識のみを詰め込むのはおすすめしません。
いくらサッカーのルールを詰め込んで理論がわかっても、実際にフィールドに立ってボールを自分で蹴らないとサッカーは上手くなりません。プログラミングも同じように、パソコンを使って自分が書いたコードがどのような働きをするのか実践することが大事です。
確かに紙面上の方がわかりやすいこともありますが、その時間が実践よりも長くなることは避けましょう。
コードを書くための専用の「テキストエディタ」は無料で使えるので、インストールして使ってみてください。テキストエディタには補助機能があるので、HTMLやCSSが書きやすくなるのです。効率的に、これから実際に使うであろうやり方が学べます。
まとめて一気に勉強して学習頻度にムラがある
一気に勉強して早くプログラミング学習を完了させてしまったり、逆に学習頻度にムラがあり、なかなか定期的な学習ができない人もプログラミングを挫折してしまいやすくなります。
まとめて学習してしまいたい気持ちはわかりますが、人間の脳には限界があり、覚えられる量を超えるとその知識はすぐにこぼれ落ちてしまいます。受験勉強をしていた時のことを思い出してもらえるとわかると思いますが、一気にまとめて学習した場合の定着度は低いです。
短期記憶に残っても長期記憶に残らないので、プログラミングを自分のものにしようと思ったら、焦らずじっくり定着するまで時間を使う必要があります。
また、学習頻度にムラがある場合には一度覚えたことを忘れてしまうので、また覚えなおしの作業から開始することになります。学習は、決められた日時に行うと効率的なのであまり時間にムラを作りたくありません。復習時間が多くなればなるほどどんどん習得速度が遅くなってしまいます。
できれば、「何曜日のどの時間にどれくらい勉強するのか」を決めておきましょう。それが習慣となれば、少しずつプログラミングスキルが高まり、多くのことができるようになります。
学習環境を揃えて満足してしまう
学習環境を整えることは学習前にしておくべき大切なことだと述べましたが、それで満足してしまっては意味がありませんよね。プログラミングを学習するために整えた学習環境なのに、そこで達成感を感じてしまうのは早すぎます。
学習環境を揃えることは、あくまで目的を果たすための前準備であることを理解しておくことが大事です。目的意識を強く持つことはひとりでは難しいかもしれませんが、そのような場合は家族などに目標を宣言してみることをおすすめします。人に言うことで一定の強制力が生まれ、サボれなくする環境を自分で作るのです。
仕事でも勉強でも、人目がない状態や、期限がない状態ではなかなかやる気が起きない場合があります。サボりたい時には、「やらなくても困るのは自分だけ」、「やる気がないならやっても身に着かない」とやらなくていい理由を作ってしまいます。家族に協力を仰いだり、SNSでプログラミング学習仲間を作って通話でつなぎながら学習するのは作戦のうちです。
インプットとアウトプットを繰り返そう!
プログラミング初心者がまずすべきことは、学習するための前準備をしっかりと行うこと、そして目的に向かって必要なプログラミング言語を学習することです。最初はHTMLとCSSで基本的なプログラミングの仕組みをインプットし、コードを実際に書くことでアウトプットをしていきましょう。知識やスキルの定着はインプットとアウトプットの繰り返しが重要であることを、常に頭に入れておいてくださいね。
短期間でプログラミングを学ぶならプログラミングスクールに通うのも一つの方法です。