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近年、デジタル人材が必要とされているとはよく耳にするものの、
「デジタル人材って具体的にはどういう人?」
「デジタル人材になるためにはどういうスキルが必要なのか?」
などのような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、様々な最新技術の登場や、DX化の推進によって需要が高まりつつあるデジタル人材について詳しく解説していきます。
デジタル人材の基礎知識
ここでは、デジタル人材に関する基礎知識と、デジタル人材とIT人材の違いについて詳しく解説していきます。
デジタル人材とは?
デジタル人材とは、最新のIT技術を使って企業や社会に価値をもたらしたり、問題を解決したりする人材を指します。
昨今「AI」や「IoT」、「Web3」など様々な最新技術が次々と登場しており、ビジネスやサービスに取り入れようとする企業が増えています。
したがってデジタル人材は、企業や社会のDX化を担う人材の総称を指すこともあります。
デジタル人材とIT人材の違いは?
デジタル人材と似たような言葉としてIT人材という言葉がありますが、それぞれ求められている役割が少し異なります。
デジタル人材は最新のIT技術を使って価値を提供することが求められているのに対して、IT人材はIT技術を導入し、運用することが求められているのです。
つまり、デジタル人材の方がIT人材よりも、より広範囲の役割が求められており、IT技術だけでなく、経営や人材や予算の管理スキルも必要となります。
デジタル人材をとりまく状況
昨今デジタル人材が不足しているなど言われていますが、現在デジタル人材をとりまく状況はどのようになっているのでしょうか。
なぜデジタル人材が求められているのか?
少子高齢化による労働者不足の流れが止まらないことから、IT技術を利用して生産性や業務の効率性を高めることが必要とされています。
IT人材は多くいるものの、最新技術を駆使して企業や社会へ価値を提供できたり、生産性の向上のような仕組みの大変革ができたりするような人材が不足しているのが現状です。
今後も企業や社会のDX化の流れが続くと、デジタル人材の需要に対して供給がどんどん少なくなっていくことが考えられるため、デジタル人材が必要とされているのです。
教育体制が不足している
競争力の維持や強化のために、デジタル人材と協力してDX化を進めていくことが各企業に求められ始めたのはつい最近のことです。
したがってDX化への対応できていない企業の多くが、まだデジタル人材の教育へ資金を回せず、教育体制を整えられていないのです。
しかしDX化の必要性に気付いている企業が徐々に増えており、社内でデジタル人材を育成しようという流れも見受けられています。
したがってITに関する素養がある方であれば、デジタル人材を育成する体制を整えている企業へいくことで、デジタル人材に必要なスキルを身につけることができるでしょう。
デジタル人材に求められるスキルは?
これからも必要とされていくと考えられるデジタル人材ですが、デジタル人材には具体的に以下のようなスキルが求められます。
ITに関する知識
デジタル人材は最新のIT技術を駆使する必要があるため、ITに関する最新の知識を常に追い続けておかなければなりません。
最新のIT技術を理解するためにも、様々なIT分野の基礎知識を幅広く身につけておく必要もあります。
また、企業のDX化の推進を進める際には、システム開発に関するプロジェクトにも対応する必要がある場合があります。
そのためシステム開発に関する基本的な方法や、開発の流れをしっかりと理解しておくことも大切です。
プロジェクトマネジメントに関するスキル
企業や社会などの大きな存在に対して価値を提供することがデジタル人材には求められるため、現場や経営者など様々な分野の人達の協力は欠かせません。
またプロジェクトによっては、予算の管理や競合の調査、取引先への対応など、多くの人とのやり取りが必要となる場合もあるでしょう。
したがって人材、資金、情報をマネジメントしてプロジェクトを進めるスキルは必要であるといえるでしょう。
問題解決に関する能力
デジタル人材には、最新のIT技術を利用して、企業や社会が抱えている問題を解決することが求められます。
そのため問題解決のために必要となる、課題解決の方法を考えるための論理的思考力や、課題を見つけ出すためのコミュニケーション能力が必要となります。
つまりデジタル人材には、ITや開発に関するハードスキルと、問題解決能力のようなソフトスキル、両方が求められるのです。
デジタル人材が取得するべき資格は?
デジタル人材がIT知識を身につけるために、取得するべき資格には以下のようなものがあります。
基本/応用情報技術者試験
基本情報技術者試験/応用情報技術者試験は、ITに関する基本的な知識や技能を保有しているということを証明できる国家資格です。
試験範囲は、コンピュータやインターネット、プログラミングに関する基礎知識から、事業戦略、経営戦略までと多岐に及びます。
特に応用技術者試験では、基本的な知識を使ってより高度で、実践的な知識が求められます。
ITストラテジスト試験
2009年から認定が始まったITストラテジスト試験は、情報処理技術試験の中でも最も難易度の高い資格の一つです。
事業戦略や、全体的なシステムの企画・開発からマネジメントまで、ITを活用した事業戦略を立てる上で必要となる知識全般を身につけていることが証明できる資格です。
AWS認定試験
AWS認定試験は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス「AWS」に関する資格です。
昨今、様々な企業でクラウドコンピューティングサービスの導入が進んでおり、その中でもAWSは世界最大のシェアを誇ると言われています。
今後さらに導入が進むであろうAWSの基礎的な内容から実践的な知識をAWS認定試験では測ることができます。
まとめ
デジタル人材の基礎知識から、実際に必要となるスキルや資格についてまで詳しく解説しました。
現在日本だけでなく、世界中でIT技術の発展とそれに伴うデジタル化が加速しています。
デジタル化に伴って、デジタル人材の需要は今後さらに高まると考えられることからも、ITの素養がある方は、企画、戦略面の知識を幅広く身につけてデジタル人材を目指してはいかがでしょうか。