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プログラミングを最短で学ぶなら、プログラミングスクールの受講は不可欠でしょう。
とは言え料金が高く、受講申し込みに踏み切れない方はおられるのではないでしょうか。
プログラミングスクールと一口に言っても、サポートや教材、料金は様々。出来るならコストを抑えながら、自分に合うところを見つけたいものです。
今回は料金が安いプログラミングスクールについて解説していきます。
なぜ安いプログラミングスクールが存在するのか、安いプログラミングスクールを選ぶ時の注意点など選び方のコツを紹介します。コスパ良く、賢く学びたい方は必見です。
安いプログラミングスクールが存在するワケ
プログラミングスクールの料金があまりに安いと、サポート・教材の質が低いのか不安になるのではないでしょうか。
しかし料金が安いからと言って、クオリティが低いとは限りません。必要なサポートのみに限定していたり、安く学べる仕組みがあったりするのです。
ここでは安いプログラミングスクールが存在する4つの理由を解説していきます。
サービスの一部を省略化
安いプログラミングスクールのサービス内容は、一部に限定されている可能性があります。
シンプルなサービスの中にあなたに必要なサポートがあるのか、事前に確認しておきましょう。
省略されるサポートの一例は、キャリアサポートや質問サポートなど。
プログラミングスクールは“カリキュラムが高額”と言うよりは、講師やキャリアカウンセラーの人件費がかかることが多くなっています。人件費がかからない分、料金が安くなる仕組みです。
オンラインのみで対応
教室を展開せずオンライン対応のみのプログラミングスクールは、受講料が安くなる傾向にあります。
教室の賃料がかからないので、コストを抑えられるのです。
「オンライン」と「教室」の違いは受講料以外にもあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、確認しておきましょう。
オンライン | 教室 | |
メリット | 近くに教室が無くても学べる 時間を有効活用できる 料金が安い |
モチベーション維持がしやすい 受講生同士の繋がりができる 講師に質問しやすい |
デメリット | 人の目がなくサボってしまう メリハリが付かない 独学に近い・孤独 |
通うのに時間がかかる 交通費がかかる 料金が高い |
一つのプログラミングに特化
料金が安いプログラミングスクールの中には、プログラミング言語を絞っているところがあります。
特に安いプログラミングスクールは、どんな言語が学べるのか注意深く確認しておきましょう。
よくよく考えてみると、多くの言語を展開すること自体にメリットはありません。あなたが学びたいプログラミング言語さえあれば十分でしょう。
言語の展開が少ないプログラミングスクールに興味がある方は、特に熟考して決める必要があります。
提携企業への就職
プログラミングスクールの中には、企業と提携しているところがあります。
受講生が学んだ後、提携している企業へ就職する条件があるのです。
受講生の就職が決まると、提携企業からプログラミングスクールへ紹介料が支払われます。受講料が安くなっているのは、紹介料を受け取れるからでしょう。
この仕組みのお陰で、無料で受講できるところもあります。
ただ年齢制限があったり、内定辞退で違約金を支払ったりするケースがあります。興味のあるプログラミングスクールがあれば、制約などを細部まで確認しておきましょう。
安くて優良なプログラミングスクールのタイプ
安いプログラミングスクールが存在する理由を、前提知識として知っていただけたでしょうか。
ここからは安くて優良なプログラミングスクールのタイプを、5つに絞って紹介します。
どんな特徴があると優良なのかを把握し、プログラミングスクールを選ぶ参考にして下さい。自分の特性や環境に合ったところを見つけていきましょう。
タイプ①短期間集中
おすすめのタイプ1つ目は、短期間集中のカリキュラムです。
学習期間の違う2つのカリキュラムが、学習内容と総学習時間が同じとしましょう。
短期間集中型と長期間学習型だと、短期間集中の方が安い傾向にあります。
料金が安い理由の一つは、講師のサポート期間が短く、人件費がかからないことがあげられるでしょう。
短期間集中型は、以下のような方におすすめです。
- 一日の多くを学習時間に割ける
- 早く技術を習得し就職に繋げたい
タイプ②言語集中
学べる言語が決まっているところも、おすすめのプログラミングスクールの一つ。
教材のクオリティが低い訳ではなく、受講料が安く設定されている可能性が高いでしょう。
言語集中の場合は特に、先の目標を決めてプログラミングスクールを選ぶのがおすすめ。学ぶべき言語を明確にしてから選ぶと、失敗することがないからです。
作りたいものやなりたい姿が明確だと、学ぶべき言語が明確になります。
先の目標が定まっているとカリキュラムが決めやすかったり、挫折しにくかったりします。軸がないとなぜ学んでいるのか分からなくなり、挫折する可能性が高くなるのです。
タイプ③月定額制
月額制のプログラミングスクールは、料金が安く気軽に試せるのでおすすめです。
月額制のプログラミングスクールでも、それぞれに特徴があります。
具体的には「多くの言語を試せる」ところや「一つの言語を追求できる」ところ、「制作物をポートフォリオとして使用できる」ところなど。
更にカリキュラムによっては、「講師の質問サービスやオンラインレッスンなどを提供している」ところがあります。
自分に必要なサービスがあるのか、確かめておきましょう。
また月額料金以外に、入学金が発生するプログラミングスクールがあります。見落としのないよう料金表を確認しておきましょう。
タイプ④分割払い
分割払いに対応しているプログラミングスクールも、選択肢としてあげられます。「受講したいけど、料金が高くて支払えない」と言う方におすすめ。
料金が高額であっても、月々の出費を抑えることができます。
中には生活がギリギリだけど、プログラミングスクールを受講したいと言う方もおられるかもしれません。本当に投資すべきところなのか、しっかりと考えて申し込みましょう。
タイプ⑤お得キャンペーン
プログラミングスクールが展開する「お得なキャンペーン」を利用して、受講料を安くすることができます。
内容はプログラミングスクールによって異なりますが、以下に一例をあげます。
- 説明会後の受講申し込み
- 知人紹介割引
- 数週間先のカリキュラム申し込み
- コースをセット受講
キャンペーンを利用すると、数万円程度安くなる場合があります。またキャンペーンは併用できるものもあり、よりお得に受講できるでしょう。
気になるプログラミングスクールのキャンペーンは必ず確認しておきましょう。
安いプログラミングスクールを選ぶコツ
プログラミングスクールを選ぶ際、安いからと言って深く考えずに決めるのは危険です。お金と時間の両方を、無駄にすることになりかねません。
ここでは安いプログラミングスクールを選ぶコツを解説していきます。
抑えておくべきポイントをお話しするので、ぜひ参考にして下さい。
エンジニア経験の講師がいるか
プログラミングスクールを選ぶ際、「講師の質」は重要なポイントの一つ。
実務経験のある講師に指導してもらうことで高いレベルの知識を得られ、学習をスムーズに進められるでしょう。
また定期的に面談があるところは、エンジニアのキャリアについて相談することができます。他にも「分からないところを解決できないこと」「モチベーション維持ができないこと」などの挫折原因を解消してくれるでしょう。
講師が大学生のプログラミングスクールもありますので、きちんと確認しておきましょう。
質問への対応スピードはどうか
質問対応のスピード感も重要なポイントの一つです。
特にプログラミング初心者は、最初は分からないところばかり。質問サポートを頻用しないと、学習を前に進められないことがあるでしょう。
質問の形式はチャットサポートが多く、返信が1週間先のようなことがあると学習が進められません。返信が早いサポートだと、次々と学習が進められて成長スピートも早くなるでしょう。
追加料金は発生するか
プログラミングスクールによっては、自分に合ったカリキュラムにカスタムできるところがあります。
そのようなカリキュラムは基本料金が安く、追加で料金がかかることもあるでしょう。知らぬ間に高額にならないよう、注意が必要です。
とは言え追加方式のところは自分に必要な内容だけを設定できるので、コスパ良く受講できます。自分に適したカリキュラムを想定し、料金がいくらになるのか確認しておきましょう。
無料カウンセリング・無料体験があるか
プログラミングスクールを決める際、無料カウンセリングや無料体験の受講をおすすめします。
口コミが良いスクールでも、あなたに合っているかどうかは分かりません。どんなプログラミングスクールなのか自分の目で確認する必要があります。
無料カウンセリングは講師からカリキュラムや料金の詳細を説明してくれるもの、また無料体験は実際のカリキュラムを試せるようになっています。気になるプログラミングスクールがあれば、いくつか受講して比較すると良いでしょう。
安いプログラミングスクールを選ぶ際の注意点
安いプログラミングスクールは、サービスが少ない可能性があります。したがって選ぶ時には、外せないサービス・確認しておくべき注意点があるのです。
ここでは4つに絞って紹介してきます。
学びたい言語を学べるか
そのプログラミングスクールで学びたい言語を学べるのか、しっかりと確認しておきましょう。
学びたい言語を決める前に、
- どんなキャリアを築きたいのか
- 学んだ技術で何を作りたいのか
これらを明確にしておきましょう。
プログラミングスクール選びの流れは目標を決めプログラミング言語を特定し、プログラミングスクールを選ぶのがおすすめ。「高単価だから」「在宅勤務だから」などと、安易にエンジニアを目指すと危険かもしれません。
講師のサポート体制
プログラミングスクールを選ぶポイントとして、講師のサポート体制が手厚いところがおすすめ。
カリキュラムの提供のみになると、独学と大きく変わらないかもしれません。
講師サポートと一言で言っても、様々な形があります。
- チャットでの質問対応(※カリキュラム外の質問の可否は、プログラミングスクールによって異なります。)
- 定期的なオンライン面談
- 集団講義での学習サポート
- 教室での質問サポート
それぞれのプログラミングスクールにどんなサポートがあるのか、事前に確認しておきましょう。
就職・転職サポートはあるか
就職・転職サポートは、未経験者には必要不可欠なサービスでしょう。
独学でエンジニア転職を成功させるのは非常に難しく、時間がかかってしまうかもしれません。
プログラミングスクールのサポートはIT業界に精通したキャリアアドバイザーが、的確なアドバイスをしてくれます。サポートの具体的な内容は面接対策や書類添削、企業紹介などを実施するもの。プログラミングスクールが運営する企業に入社できることもあります。
転職サポートが付いているのか、どんなサポート内容があるのかをしっかり把握しておきましょう。
更に「努力したけど内定が出なかった方」に受講料を返金するシステムを取り入れているところもあります。公式サイトを確認しておきましょう。
年齢制限がある場合がある
プログラミングスクールへ入会する際、年齢制限がある場合があります。
特に転職サポートを実施しているところは要注意。20代しか入会できない場合があるのです。
若手しか入会できない理由は、”転職を保証できないから”。
運営側からすると、受講生には転職を成功して欲しいものです。IT企業への転職は、ポテンシャルの高い20代の方が有利と言われています。
転職成功率をあげて、プログラミングスクールの評判を維持したいことが理由でしょう。
年齢制限は、初期段階で確認しておきましょう。入会できないとなると、色々と情報を集めても無駄になってしまいます。
安くてお得なスクールを見つけよう!
安いプログラミングスクールは、自分の見極め次第でコスパ良く学べるでしょう。
決してサービスやカリキュラムの質が低い訳ではありません。ただ最小限のサービスしかない可能性があります。
目標達成できるサービスがあるのか、しっかりと調査しましょう。
プログラミングスクール選びのおすすめの方法はまず公式サイトや口コミなどから情報収集し、興味のあるところをいくつかピックアップしていきます。
そして複数のプログラミングスクールの、無料カウンセリングや無料体験へ申し込みましょう。実際にコースの詳細を聞いたり、カリキュラムを試したりすることで分かる事があります。
それぞれに合うプログラミングスクールを見つけて、楽しく学べる方が増えるよう願っています。