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最近プログラミングを学びたいという方が増えています。キャリアアップや給料アップを目指したいと考える人にとって、ITエンジニアは高収入を狙える職種の一つということが、人気の背景にあるのではないでしょうか。
一方でプログラミングは特殊技能であり、独学が難しいスキルであるため多くの人がプログラミングスクールの利用を検討するようです。
ですが、近年急増したプログラミングスクールの中の選び方は簡単ではありません。また、社会人と学生では合うスクールも違うでしょう。
そこで今回は、働きながらプログラミングを学びたいという方のために、大人向けのプログラミングスクールの選び方のコツを徹底解説します!
自分に最適なプログラミングスクールの選び方を理解するための内容になっておりますので、是非最後までご覧ください。
社会人向け働きながら学べる
プログラミングスクール5選
社会人向けのプログラミングスクールとは
大人=社会人がプログラミングを学ぶ際の最大のハードルは「時間の確保」でしょう。
フルタイムで働いた上で学習時間を捻出するわけですから、そういったスタイルに合ったプログラミングスクールを選ぶことが重要です。
社会人向けのプログラミングスクールとはどういったものか、見ていきましょう。
働きながら通えるスクール
まずは、「働きながら通えるスクール」であることが重要です。家の近所や、通勤経路上が好ましいでしょう。
逆にスクールに行くのに1時間もかかるような立地では、忙しい社会人にとっては良い選び方とは言えません。
オンライン受講・教室受講が選べる
近くのプログラミングスクールを選んでも、例えば自宅勤務や休日など、オンラインでも学べる環境があると学習が捗ります。
一方で、教室で対面で教えてもらうことのメリットも魅力的です。理想的にはオンライン・教室両方を選べるスクールが良いでしょう。
プログラミング言語を講師から学べる
プログラミングはそれぞれのプログラミング言語によって行います。プログラミング学習はこの言語の理解から始まりますが、ここを講師から学べることが重要です。
動画教材だけで自習するとなると、必ず理解できずに立ち止まる場面が訪れます。講師からプログラミング言語から教えてもらえることを確認しておきましょう。
転職・起業に向けてもサポートしてくれる
プログラミングは趣味で学ぶ方もいますが、社会人の場合は転職もしくは起業が目的であることが多いでしょう。
ただ学んで終わりではなく、転職・起業についてもサポートしてくれるプログラミングスクールが社会人向けと言えます。
社会人向けプログラミングスクールの良いところ
先に上げた「社会人向けプログラミングスクール」について、具体的に良いところ・メリットを見ていきましょう。
こういったポイントを押さえておくことで、自分に合ったプログラミングスクールの選び方が見えてきます。
自分に合わせた受講形態が選べる
学業を中心として考えられる学生と違って、社会人が学習する場合は常に仕事との兼ね合いを考える必要があります。
こういった社会人向けのプログラミングスクールはオンライン・対面の受講形態を選べることも多く、フレキシブルに学習を進められます。
また、休日や夜間に対応してくれるプログラミングスクールもあり、フルタイムで仕事をしながらでも学習を進められることが大きなメリットになります。
講師にプログラミングの相談が出来る
初心者のプログラミング学習は暗中模索になりがちです。すべてがわからない中で学習を進めていくことになりますので、相談できる相手=講師がいることはプログラミングスクールの最大のメリットの一つ。
初心者が丸一日かけて悩むようなエラーでも、熟練者なら数分で解決できることもよくあるのがプログラミングです。
講師に相談できるというメリットは最大限活用したいところです。
就職・転職支援が充実している
プログラミングスクール間の競争が激化している昨今、大人向けのプログラミングスクールでは、就職・転職支援に力を入れています。
ITエンジニアとしての就職活動は一般の就職活動と少し違うところもあります。プログラミングスクールの支援を受けられることは大きな強みになるでしょう。
学習コミュニティがある
フレキシブルに学べて、講師がいて教えてもらえる。そういった環境でもどうしても学習が苦しくなる時期は誰にでもあります。
そんな時に心強いのが「学習コミュニティ」です。
各プログラミングスクールがSNSやチャットアプリで用意している学習コミュニティでは、学習者同士で相談することも可能です。
先輩や後輩の学習状況が見られることは励みにも参考にもなりますし、「一人じゃない」と思えることも心理的にとても助けになります。
プログラミング学習で一番大事な「モチベーション」を維持してくれる重要なポイントになるでしょう。
社会人向け働きながら学べる
プログラミングスクール5選
社会人向けプログラミングスクールでの失敗談
多くのメリットがある社会人向けのプログラミングスクールですが、選び方を間違えると「失敗した。。。」というケースも見られます。
学費は安いものではありませんので、こういった失敗は避けたいですよね。事前にしっかりと確認し、同じ失敗を予防しましょう。
通う目的があやふやだった
先述の通り、プログラミングは趣味や一般教養として取り組む方もいるスキルです。自分で自分の作りたいものを作る、という意味では日曜大工に近いとも言えます。
ですが、日曜大工として学ぶのと、プロの大工さんになるために学ぶのでは、姿勢もスキルセット、そして学習方法の選び方も変わってきます。
自分が何をしたいのかを明確にせず通って、失敗してしまったケースです。
自分が身に付けたい言語ではなかった
意外と多いのがこのポイントです。
プログラミングと一言で言っても、実はとても幅がある言葉です。スマホアプリ、Webサービス、機械に組み込むソフト、ゲーム等、作るものによって扱う言語が全く異なります。
よくわからないままプログラミングスクールに申し込み、違和感を感じながら学習。結果的に自分がやりたい言語ではなかったという失敗です。
お金も時間も無駄にしてしまう、非常にもったいないケースと言えます。
通い続けるのが困難になった
転勤、勤務形態の変更、ライフイベントの発生、モチベーションの低下、など様々な理由で通学が困難になる場合があります。
入学する時は気持ちも盛り上がっていますが、壁にあたったり、プログラミングを難しく感じることでついつい、プログラミングスクールから足が遠のくことも。
通学自体ができなくなったというのも、よく聞かれる失敗談です。
転職支援がイメージと違った
各プログラミングスクールの受講生の争奪戦は、かなり熾烈になっています。
そんな中で、誇張とも思える謳い文句で受講生にアピールするプログラミングスクールがあることも事実。
入学してみたら思うような支援が受けられず、転職が出来なかったという失敗談もよく聞かれます。
スクールに馴染めなかった
各プログラミングスクールは、できるだけ受講生が学びやすい環境を作るよう配慮しています。
ですが、やはり人間ですのでどうしても相性があります。
講師や教室、カリキュラムなどに馴染めず、挫折してしまう方がいるのも事実。
プログラミングスクールに限ったことではありませんが、なんとなくの雰囲気も含めて相性も重要になります。
社会人向け働きながら学べる
プログラミングスクール5選
社会人向けプログラミングスクールの選び方
ここまでご紹介した大人向けプログラミングスクールの特徴やメリット、失敗談を踏まえて、実際の選び方を見ていきましょう。
大げさでなく、一生を左右する可能性が高い決断ですので、後悔の無いよう、しっかり確認しておきましょう。
進む方向性・目的を明確にする
自分がなんのためにプログラミングを学ぶのか、何を作りたいのかを明確にしておきましょう。
「なんとなくITエンジニアは格好良いから」といった漠然とした動機では、プログラミングは身につきません。
プログラミングは手段であって目的ではありませんので、働き方、作りたい物、やりたい事を明確にすることが非常に重要です。
やりたいことが明確になれば、iPhoneアプリならSwift、データサイエンスやAIならPythonと、学ぶ言語も自ずと決まってきます。
それぞれの分野の働き方や将来性、想定される年収、現在の就職市場なども確認し、自分が進む方向性を決めていきます。こういった、「目的から逆算する選び方」であれば大きく間違えることは無いでしょう。
予め授業料の予算を決める
プログラミングスクールの費用は無料から100万円を超えるものまで様々です。
高ければ良いというものではありませんので、自分が払える予算をしっかり決めておきましょう。
プログラミングスクールが増える中、予算の枠を決めておかないとなかなか決められずにモチベーションを失ってしまうことも考えられます。
自分の経済状況、転職した場合の想定年収などから払える金額を算出し、予算の範囲内でプログラミングスクールを探すのが良い選び方と言えます。
カリキュラム内容をよく確認する
プログラミングスクールを利用して、講師に相談できるとは言え、プログラミング学習のほとんどは一人で画面に向かう時間になります。
その際にずっと取り組むのがプログラミングスクールが用意するカリキュラム。
このカリキュラムの質が学習効率に大きく影響します。カリキュラムがわかりやすいか、動画を取り入れているか、頻繁にアップデートされているか、など事前にできるだけ確認しておきましょう。
特にアップデートの頻度は重要です。プログラミングの環境はかなり頻繁に変化していきます。アップデートが追いついていないと、「カリキュラムの画面と自分のパソコンの画面が違う。」ということになってしまいます。
講師に相談できるタイミングならまだしも、深夜などに学習している場合はそこで止まって、翌日まで何もできないことも。
初心者がカリキュラムの質を確認するのは難しい部分がありますが、更新頻度は日付を確認するだけです。1年前に作られた動画ではかなり厳しいのがプログラミングです。しっかり確認しておきましょう。
就職・転職支援の有無を確認
就職や転職が目的の場合は「就職・転職支援サービス」の有無を確認します。
ITエンジニアとしての就職活動には、ポートフォリオやスキルシートといった一般の就職活動には無い資料を提出することになります。
プログラミングを習得しただけでは効果的なポートフォリオやスキルシートの作成は難しいので、この部分の支援を受けられるかどうかプログラミングスクールの選び方にも非常に重要です。
また、転職支援を受けるためには一定の条件をクリアする必要がある場合も多くあります。特に「転職保証」として、転職できなかったら全額返金するというようなサービスの場合、かなり高めのハードルになっている場合があります。
具体的には「カリキュラムをすべて消化すること」や、「少なくとも○○社にエントリーすること」など、人によってはクリアが難しい条件であることも。
就職・転職支援を受けられなくなるのは、かなりの痛手になりますので事前に確認しておきたいところです。
また、就職・転職支援を売りにしているプログラミングスクールでは、「就職成功実績」を人数やパーセンテージで表現している場合があります。
ここで「95%の受講生が転職に成功!」と書いてある場合でも、先述の「一定の条件をクリアした人のみが対象」であることがほとんどです。
ホームページを良く確認し、全体の受講生に対してどれだけの人数が就職や転職に成功しているのかを自分で確認しておくと良いでしょう。
無料カウンセリング・無料体験を受ける
多くのプログラミングスクールでは、入学前に無料カウンセリングや、無料体験入学といった窓口を用意しています。
必ずこういったところで事前に相談、質問をするようにしましょう。
実際にプログラミングスクールの関係者と話すことで雰囲気も分かりますし、カリキュラムについても質問できます。転職支援などについても実際のところを直接聞いておきましょう。
重要なのは、「複数のプログラミングスクールの無料カウンセリングを受ける」ということです。一社だけのカウンセリングを受けて決めてしまうのでは、選び方として良いとは言えません。
少し大変ですが、複数のプログラミングスクールの話を聞くことで自分の中で比較する材料ができますので、失敗する可能性を大きく減らすことができるでしょう。
社会人向け働きながら学べるプログラミングスクール5選!
最後にオススメのプログラミングスクールをご紹介します。プログラミングスクールは短くない期間通うものですし、費用も安くはありません。しっかり見極めて、選び方の参考にしましょう。
POTEPAN CAMP
Ruby on RailsというWebサービスに使うプログラミング言語、フレームワークに特化したプログラミングスクール。カリキュラムのアップデートの回数や、転職保証、高い就職成功率が売りです。
価格帯 | 440,000円(税込み) |
言語 | Ruby |
受講スタイル | オンライン |
転職支援 | 有り |
ポートフォリオ作成支援 | 有り |
受講期間 | 5ヶ月間 |
サポート時間 | 毎日10時から23時 |
良い点 | ・Web系開発企業への転職に強い ・約1,000回の改良を重ねたカリキュラム ・経験豊富なエンジニアからレビューが受けられる |
注意すべき点 | ・「Webエンジニア輩出No.1」、「転職成功社のWeb系開発企業内定率100%」、「転職できなければ全額返金」などの謳い文句は条件や詳細を確認する必要あり。 |
キャンペーン | 特になし |
POTEPAN CAMPの詳細はこちら
SAMURAI ENGINEER
専属の講師がマンツーマンで教えることを売りにしたプログラミングスクール。
また、カリキュラムも受講生に合わせてオーダーメイドで作られます。スマホアプリや、AI、ゲーム開発等多彩なコースがあることも魅力の一つ。
価格帯 | 594,000円(税込み)~ |
言語 | PHP,Swift, Pythonなど |
受講スタイル | オンライン |
転職支援 | 有り |
ポートフォリオ作成支援 | 有り |
受講期間 | 12,24,36,48週間プラン。 |
サポート時間 | 毎日8時から22時。担当講師の合意があれば時間外対応も可。 |
良い点 | ・専任講師によるマンツーマン指導 ・受講生に合わせたオリジナルカリキュラム ・専属講師の他に学習コーチがつく ・学習管理システムから必要な情報を得られる |
注意すべき点 | ・専任講師と学習コーチがどの程度の割合でついてくれるのかを事前に確認する必要あり。 |
キャンペーン | 特になし |
RUNTEQ
Webエンジニアになるためのプログラミングスクール。実際に就職できるラインとして「1000時間学習」を打ち出しており、それに伴ったカリキュラムになっています。
学習段階では現役エンジニアに質問し放題、就職においては就職が決まるまでキャリアトレーナーによるサポートが受けられることを売りにしています。
RUNTEQ 公式サイト
価格帯 | 437,800円(税込み) |
言語 | Ruby |
受講スタイル | オンライン |
転職支援 | 有り |
ポートフォリオ作成支援 | 有り |
受講期間 | 9ヶ月 |
サポート時間 | 平日 11:00 ~ 22:00 土日 10:00 ~ 18:00 (水・祝休み) |
良い点 | ・学習量が1000時間と多い ・サービス運用まで見据えた完全オリジナルのポートフォリオ作成サポート ・キャリアトレーナーに学習計画や学習方法について相談できる |
注意すべき点 | ・1,000時間という学習時間を9ヶ月でこなすための仕組みやサポートを確認する必要あり |
キャンペーン | 特になし |
RUNTEQの詳細はこちら
DMM WEBCAMP
オンライン専用のプログラミングスクールです。講師が現役エンジニアであることや、多彩なコースが用意されていること、マンツーマンレッスンが週2回あることが特徴です。
価格帯 | 169,800円(税込み)~ |
言語 | Ruby, PHP, Java, Pythonなど |
受講スタイル | オンライン |
転職支援 | 有り(キャリアアドバイザーが受講生に合わせた転職機会を提供) |
ポートフォリオ作成支援 | 有り |
受講期間 | 4,8,12,16週間プラン |
サポート時間 | 毎日15時から23時 |
良い点 | ・講師が全員現役エンジニア ・マンツーマンのメンタリング ・毎日できるチャットサポート ・学習の進捗を見える化 |
注意すべき点 | ・「転職特化型コース」があるが、公式ホームページでは情報が少ないため、無料相談で確認する必要あり。 |
キャンペーン | 特になし |
DMM WEBCAMP詳細はこちら
TECH I.S
こちらもWebサービス開発者を目指すプログラミングスクール。PHPという言語を学べます。
「自立したエンジニア」になるまでのサポートをするという点がポイントです。
エンジニアは就職した後もずっと学習を続ける職種です。早い段階で自立しておくことは非常に重要といえます。
価格帯 | 686,400円(税込み) |
言語 | PHP |
受講スタイル | オンライン、対面 |
転職支援 | 有り。1年間のコースの後半はキャリアサポート。 |
ポートフォリオ作成支援 | 有り |
受講期間 | 1年間。前半は学習、後半はキャリアサポート |
サポート時間 | オンラインは記載なし、店舗は10時から22時 |
良い点 | ・1年間という長期間に渡ってサポート。 ・5分以内にすべての質問に対応。 ・講師が現役のWebエンジニア |
注意すべき点 | ・「寄り添う」、「自立」など非定量的な表現が目立つので、具体的な内容を確認する必要あり。 |
キャンペーン | 特になし |
まとめ
今回は社会人向けのプログラミングスクールについて、メリットや失敗談、選び方について解説しました。
プログラミング学習は簡単ではありませんが、その分身につけると非常に役に立つスキルです。
是非この記事を参考に、自分に最適なプログラミングスクールを見つけ、ITエンジニアとしてのキャリアを手に入れてください!